資金繰り表
さまざまな準備中のなかでも特におろそかにすることができないのが、「資金繰り表」の作成です。 日々の記帳はこれまでの会社の経理や財務の状況を知る手がかりとはなりますが、それだけでは今後いつ資金が余ったり、足りなくなったりするかについて教えてくれません。 その解決のためにまさに「資金繰り表」があるのですが、意外とこれを作成していない経営者が多いことに驚かされます。 たとえば、掛けで商売をしていると実際のお金の動きと帳簿上のお金の動きは違います。 このように帳簿上の利益と現金の収支は異なるのが普通であるため、常に数カ月先の現金の出入りを考えていないと利益は出ても資金に行き詰ってしまうことになります。 資金繰り表は、金融機関で融資を受ける際には必ず提出を求められる資料です。 これによって金融の人間は、資金が必要になるのはいつなのか?それは本当に必要になるのはいつなのか?それは本当に必要な額なのか?などの情報を得て、その申込みが妥当なものなのかどうかを判断します。このように資金繰り表は大事なものですので、融資を受ける場合には最低でも3カ月~6カ月分の資金繰りをし、計画的に「いつ何のために資金が必要なのでいくら貸してほしい」ということを金融機関へ伝えてなくてはなりません。